ドイツ暮らし保育士お母さんの気づき

ドイツで暮らしている2人の男の子のお母さん&保育士です。海外生活で起こる(かもしれない)ことや親子の会話をサクッと読める記事にしています。育児や保育に関すること、趣味の日本語研究と人間観察なども...

ドイツのこんなところにもコロナの影響が

こんにちは。だいみにです。ドイツで暮らしています。

10歳と16歳の男の子のお母さんです。

長引くコロナの影響で子供たちにもしわ寄せがいっているなと感じています。

 

今日からまたもやロックダウンとなり、とうとう学校までも休みになってしまいました。ロックダウン中は2家族しか接触できないので、大勢で遊べないのは仕方ありません。しかしロックダウンでなくても、子供の外遊びに対する大人からの圧力が、子供の自由を奪っているように感じてなりません。

わが家があるアパートは遊び場に囲まれていて、いつも子供の声が聞こえるようなところです。子育て中の家族にとっては、子供がいつでも近所の友達と遊べるありがたい環境です。

 f:id:daimini:20201217001745j:plain

一方、静かに暮らしたい住人にとってはそうではないようです。そもそもドイツにはRuhezeit(休息時間)というのがあって、13時から15時は騒いではいけないのですが、子供が外で遊んではいけないというきまりではありません。

コロナの前はたくさんの子供たちが自由にボール遊びやかくれんぼをして遊んでいました。大人数で遊ぶと結構な騒ぎになりますが、そもそも子供の遊び場なので誰も文句を言う人はいませんでした。

しかしコロナによって在宅する人が増え、長引く不自由でストレスを感じる人もいるのでしょう。遊んでいる子供たちの声に対する不満が出始めました。まずサッカーが禁止になりました。ボールを蹴る音がうるさいということからです。それから固いボールを使う遊びも禁止に。結局最後にはボール遊びが禁止になりました。そしてかくれんぼまでうるさいと言われるようになりました。

大人の都合でどんどんきまりが増え、子供たちは今までやっていた遊びができなくなってしまいました。外に出てくる子供も減りました。静かに暮らしたい大人が望んでいた結果なのでしょう。

そのため子供たちは、家でのゲームやテレビの時間が増えました。今まで外で遊んでいた時間が画面を前にする時間にシフトしました。

大人が静かに暮らせればそれでいいのでしょうか。もうすぐ雪が降って冬の数ヵ月はそもそも外で遊べません。そして今はロックダウンで制限された遊びしかできません。

せっかく外で遊べた時間も大人にうるさいと言われ、大人の都合で勝手にきまりを作られ、弱い立場の子供は大人の言うことを聞くしかありませんでした。

自由に遊べなくなった子供にとって大人は、まるで意地悪な王様のような存在になってしまいました。

コロナは子供の遊びの常識まで変えてしまいました。