ドイツ暮らし保育士お母さんの気づき

ドイツで暮らしている2人の男の子のお母さん&保育士です。海外生活で起こる(かもしれない)ことや親子の会話をサクッと読める記事にしています。育児や保育に関すること、趣味の日本語研究と人間観察なども...

by保育士 園での様子を知りたくて子供に質問攻めしていませんか?

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしている10歳と16歳の男の子の保育士お母さんです。

保育士をしていると親御さんから相談されることがあります。

園での様子を知りたいのですが、子供に聞いても「いつも通り」だと言って教えてくれません。

 

子供が園でどんなふうに過ごしているか親としては気になりますよね。
だからと言ってこんなふうに子供に質問攻めしていませんか?

「今日は何して遊んだの?」
「誰と一緒に遊んだの?」
「お部屋で先生とどんなことしたの?」

お子さんの答えはおそらく一言「いつも通り」ではないですか?

 

子供は毎日同じ質問をされているので、もう考えることもせず「いつも通り」と答えているのです。「いってらっしゃい」「いってきます」みたいな感じです。
本当は「いつも通り」ではない日でも、いつものように「いつも通り」と答えていることもあるのです。質問をしても親御さんが本当に知りたいことは全く子供からは聞けないわけです。

 

では子供にもっと話してもらうにはどうしたらいいのでしょう。
実はそれはとても簡単なことなのです。
意外に思うかもしれませんが、質問しなければいいのです。
何も聞かなければ、子供は自分の話したいことを、自分のタイミングで話してくれるようになります。子供が自分から「おかあさん(おとうさん)あのね、きょう○○くんがね...」と話し始めたら、話を全部聞き終わってからもっと知りたいことを質問すればいいのです。

 

いつもたくさん質問をしていた親御さんにとって、質問を我慢するのはしばらく苦痛かもしれません。しかし子供が園のことを何も話さない=「いつも通り」なわけです。
おうちがリラックスできる環境であれば子供は安心して自分からいろいろなことを話します。そしておとうさん、おかあさんに聞いてもらって、うれしかった気持ちやいやだった気持ちをわかってほしい、悲しかった気持ちを癒したいと思っているのです。

 

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子供が園から帰ってきたら、にこにこ笑顔で出迎えてあげるだけで十分です。
そのうち「おかあさん(おとうさん)あのね」と話し始めるので、ゆっくり話を聞いてあげてください。