ドイツ暮らし保育士お母さんの気づき

ドイツで暮らしている2人の男の子のお母さん&保育士です。海外生活で起こる(かもしれない)ことや親子の会話をサクッと読める記事にしています。育児や保育に関すること、趣味の日本語研究と人間観察なども...

by保育士 自分の子とよその子を比べるのは無意味なこと

こんにちは。だいみにです。

16歳と10歳の男の子の保育士お母さんです。ドイツで暮らして3年になります。

保育士をしていると、親御さんから相談されることがあります。 

「○○ちゃんはもうカタカナも書けるらしいんですが、うちの子はひらがなもまだ書けないんです。」 

自分の子とよその子を比べてしまうことってありますよね。

でもそれってイライラするだけで、全然意味のないことなんです。

勉強でも習い事でも、始めるのは子供が小さければ小さいほどいいような気がしますが、実際はそうでもありません。
 

 

長男は年長さんから空手を始めました。(人並みに級は上がっていました)
小学校2年生になって、長男の友達が同じ道場に入門しました。彼は瞬く間に習得し、4年生になったときには長男と同じ級になりました。
ある程度の年齢になると、体だけでなく頭も使って習得するので、どんどん級が上がるというわけです。

次男は小学2年生からドイツの学校に通い始めました。それまで全くドイツ語を知らなかったのですが、小学4年生の今、授業にも問題なくついていっています。ドイツの子供たちが小さいころから習ってきたことを、次男は超マッハで取り込んでいっています。ある程度の年齢になると、物を習うためのノウハウが理解を助けるのです。

小学校低学年までは早く始めても遅く始めても結局は同じなんです。

 

小学校に通い始めると、ひらがなもカタカナも小学校の低学年でみんな書けるようになります。幼児の時から書けていた子も、書けていなかった子も同じレベルに達します。小学校までにやらなかったことを、小学校低学年でやり始めても問題なく取り返すことができます。ということは、幼児の段階で自分の子とよくできるよその子を比べることが全く無意味であることがわかります。

子供は兄弟とでさえ比べられることにストレスを感じます。興味があることはどんどんやらせてあげるといいですが、その時興味がないことを親のエゴで無理やりやらせても失うものはあっても得るものは何もありません。

差が出てくるのは、小学校高学年になってから。得意な子はさらに力をつけていきます。逆に興味がないのにやらされ続けている子は、まちがいなく辞めたいと言うでしょう。

小学校に通い始め学ぶ準備ができると、それ以降は子供は効率よく学ぶことができます。無理してひらがなやカタカナの練習や習い事をさせるより、幼児のうちは親子の読み聞かせやお話などにたっぷり時間を使ってあげるほうが、後々子供にとって役立つことが多いと思います。

 

f:id:daimini:20210127195514g:plain