ドイツ暮らし保育士お母さんの気づき

ドイツで暮らしている2人の男の子のお母さん&保育士です。海外生活で起こる(かもしれない)ことや親子の会話をサクッと読める記事にしています。育児や保育に関すること、趣味の日本語研究と人間観察なども...

ロックダウンで子供たちの髪型が原始人になってきた

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしている、10歳と16歳の男の子のお母さんです。

ドイツは12月16日から長いロックダウンが続いています。当初の予定は1月10日までだったのですが、2月14日まで延長になりました。学校は1週間ほど冬休みが前倒しとなり、12月16日から突然冬休みが始まり、現在も学校は閉鎖中です。

 

昨年12月初め、子供たちを散髪に連れて行こうと予約をしました。その段階ですでに髪の毛は伸び放題でやばいかんじでした。子供たちが日本の美容院を強く希望するので(ドイツの美容院だと左右が刈り上げられたみんな同じ髪型にされるからイヤだそうです。私はそれでもいいのですが)、なかなか予約が取れずやっと取れたのが冬休みだったのです。土曜日は早々に予約が埋まり、日曜日は休み。平日はたまたま空いていても19時とかしかなくて3週間待ちで獲得した冬休みの予約でした。

はやくスッキリしたいと思いながら重たい頭で過ごしていたところ、ロックダウンに突入し、美容院が閉鎖になってしまいました。やっと獲得した予約も水の泡。

仕方なく次男は一度私が前髪を散髪しました。
その時の模様はこちら。

daimini.hatenablog.com

 

そして現在の子供たちの頭の状態(中身ではありません)といえば
こんなかんじ。

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次男は下に伸びていく柔らかい髪質なので、ヘルメット型のかつらのような...(上のイラストの右の人の頭みたい)

長男は上に伸びていく固い髪質なので、数回爆発にあったような...(上のイラストの左の人の頭×2みたい)

になっています。

ちなみに私はショートだったのに縛れるようになり、中央の人の頭みたいです。

 

原始人3人組が住む我が家。

散髪という新しい文明にあやかれるのはさていつの日か⁉

 

先生は知らない。オンライン授業、子供のふざけた授業態度

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしている16歳と10歳の男の子のお母さんです。

ドイツはまたロックダウンで学校は閉鎖中。家でのオンライン授業が続いています。

長男が通う私立インターナショナルスクールでは、通常の授業と同じスケジュールで8時半から15時半までオンライン授業が行われています。基本カメラはOFFでマイクは質問された時だけONにします。

オンライン授業だからといって別にサボっているわけではないのですが、先生が想像だにしないだろうことを長男がやっているので書いてみたいと思います。
 

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・朝8時半、授業が始まるのと同時に起床

長男が全然起きてこないので、しびれをきらせて8時15分頃起こしに行くと「アラーム合わせてるから大丈夫」との返答。結局アラームが鳴るのは8時29分。ベットに寝転んだままパソコンを立ち上げセッティング。いくら見えていないとはいえひどすぎる...

 

・授業中はおやつ食べ放題、ジュース飲み放題

学校と違っていつでも好きなだけ食べられるので、結果太ってます。

 

・体育の授業は先生が運動しているの見てるだけ

体育の時間は先生が学校の体育館で一人で運動をしているところが配信されます。生徒に同じようにやってほしいとの熱い思いが故なのかもしれませんが、カメラがOFFなので生徒は運動している先生をただ見ているだけらしいのです。なんというか...無意味にもほどがある。

 

・昼休みにお風呂に入る 

授業中、ずっと食べているので長男には昼休みの必要がありません。夜お風呂に入るのが面倒だからと、昼休みにお風呂に入り何もなかったように午後の授業を受けています。昼風呂ってどうよ...
 

 

あまりにも通学していたときとかけ離れた生活を送ってしまっている長男。ロックダウンが開けてから、はたしてちゃんと学校に行けるのか...心配というより疑問です。

 

 

こちらもぜひ。

daimini.hatenablog.com

ロックダウンで自宅学習になって唯一よかったこと

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしている10歳と16歳の男の子のお母さんです。

ドイツは長いロックダウンが続いていて、年が明けてからまだ一度も学校に行けていません。

長男の私立インターナショナルスクールは、学校と同じスケジュールで8時半から15時半までオンラインで授業が行われています。宿題もいつもどおりで結構忙しそうです。

一方、次男のドイツの公立小学校は、9時から10時までの1時間だけのオンライン授業です。自宅学習用の宿題もありますが、あっという間に終わるくらいの量なので11時にはもう学校の勉強が終わってしまうかんじです。

だからと言ってその後テレビやゲームをして過ごすわけにもいきません。
そこで、次男はレゴにじっくり取り組んでいます。レゴガンを作っては壊し、作っては壊し、自分で試行錯誤を繰り返しています。半日ぶっ通しでやっているときもあります。


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学校に行っているときは、学童やサッカーもあってじっくりやりたいことに取り組む時間にも限界がありました。次男は今研究者のようにレゴに集中し、どうしたらよりいいものがつくれるか常に考えています。いい案が浮かんで、朝早く起きてきてやっているときもあります。

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できあがった作品は本当に素晴らしく私の理解を超えています。かなり本格的で危険なので取り扱い注意のラベルが必要なくらいです。箱に入れてレゴランドのレゴショップに置いてあげたい気持ちです。

勉強できる環境が限られていることに不安を感じていましたが、机上の勉強では学べないことをロックダウン中に習得しているように感じます。
また次男がこんなにも集中力があったことにも驚きました。好きなことには貪欲に取り組めるものなんですね。

 

by保育士 子供が家の中のボスに! 一人っ子家庭でありがちな悩み

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしている16歳と10歳の男の子の保育士お母さんです。

保育士をしていると親御さんから相談されることがあります。

「子供が頑固で、どう対応したらいいかわかりません。」

基本的に家では自由が一番なのですが、ダメなことの伝えかたに悩まれている一人っ子家庭の親御さんに出会うことがあります。
 

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園におもちゃを持ってくるようになった年長さんクラスのBくん。

親御さんにお伝えしたところ「どうしても持って行くと言って聞かないんです。何度もダメだよって話しているんですが。」という返答がありました。
 

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毎日遅れて登園してくるようになった年長さんクラスのFちゃん。

親御さんに理由を聞いてみると 「朝のお話タイムだけがどうしても嫌いで行きたくないと言うのです。小学校になったらこんなこと言ってられないんだよと話しているのですが。」との返答がありました。
 

お家できちんと話し合いはできているようなのですが、親の話が子供に全く伝わっていないのはなぜでしょうか。

それは家庭内で、子供の権力が強くなりすぎているからです。子供が自分を王様やお姫様と勘違いしてしまうと、親よりも権力があると思い込んでしまうのです。子供はどんどんわがままになり、家の中だけでなく外の世界でも我慢や辛抱ができなくなります。そして成長するにつれて親の手に負えなくなってしまい、最終的には子供に怯えている親もいるくらいです。
 

親は家の中で一番強い存在でないといけません。もちろんいつもは優しくていいんです。家では親も子もリラックスできることが一番です。しかし譲れない時だけは、親は何がなんでもダメなんだというビシッとした態度をとることが肝心です。予め矛盾のないように家の中での常識を決めておくとよいでしょう。日によってよかったり、だめだったりすると子供は混乱します。

例えば園におもちゃを持って行くBくんには、「今日だけよ」ではなく、初めから「おもちゃは持って行ってはいけないもの」と話しておくといいでしょう。
おはなし遊びを欠席するFちゃんにも、「今日だけよ」ではなく、初めから決まった時間に行くことを当たり前にしておくべきです。
子供が自分では選べないこと、決められないことだと認識させておくのです。

「今日だけよ」という親の言葉は、子供にはやってもいいことだと理解されています。子供の言うことを聞いてあげたい一心で「今日だけよ」と言ってしまう気持ちはわかりますが、ここは心を鬼にしてダメなことはダメだとしっかり教えてあげてほしいと思います。

コロナ禍で家での時間が長くなると、兄弟に揉まれることのない一人っ子の子供は家庭の中で大人の中で過ごす時間が長くなります。子供だからしょうがないという思いで、なんでも子供の思い通りにさせてあげるのはNGです。子供が自分のことを王様やお姫様だと勘違いする前に、ほんとうにダメなことは「今日だけよ」と言わず、毅然とした態度でダメだと教えてあげてください。

 

年明けから突然歩道に現れたクリスマスツリーの悲しげな残骸

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしています。

年が明けてから突然歩道に現れるもみの木。

始めて見た時はなんじゃこりゃと思いました。


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ドイツではクリスマスはみんなが楽しみにしている一大イベントです。Advent(クリスマス前4週間)には、子供たちはアドベントカレンダー(毎日ひとつずつ窓を開けていく、チョコやあめが入った箱型のカレンダー)を買ってもらい、クリスマスがくるのを今か今かと心待ちにしています。ドイツのクリスマスマーケットがとても有名なことからもわかりますが、ドイツではクリスマスにかける労力もお金も日本とはかけ離れています。

12月に子供たちはプレゼントが貰えるチャンスが2回もあります。12月6日は、聖ニコラウスの日。ニコラウスがミカンやチョコ、ピーナッツと小さなおもちゃが入った麻袋を持ってきてくれます。なんとニコラウスは小学校にも来てくれるんです。毎年子供たちはニコラウスから小さなプレゼントを貰うのをとても楽しみにしています。
そして12月24日のクリスマスイブには、今度はWeihnachtsmann(サンタクロース)がプレゼントを持ってきてくれます。

ほとんどの家庭では生のもみの木を買って、クリスマスツリーの飾りつけをします。どこかのショッピングモールかと思えるほど大きなクリスマスツリーを飾っているお家もあります。ベランダや庭に電飾を飾ってクリスマスムードを盛り上げているお家も見かけます。

ドイツは12月25日と26日は祝日です。クリスマス休暇中に多くの人は教会に行きます。そしてお家で家族と静かに過ごします。12月24日はスーパーなどのお店は14時で閉店となります。(ちなみに日曜日も祝日もお店はお休みです)14時で閉店なんて信じられなかったのですが、14時前にまだスーパーにいるとお店の人に「はやくして!もう閉めちゃうよ。」と言われました。クリスマスがいかにビックイベントであるか思い知らされました。

クリスマスが来るまで華やかに盛り上がっていた町も人も、クリスマスが終わるとあっという間に日常の雰囲気に戻ります。そして年が明けるともみの木も飾りが外され、歩道に積み上げられるというわけです。最終的に回収車がやってきて、それもなくなってただ寒い冬だけがそのままといった感じです。

ドイツのクリスマスは日本のお正月と似た印象を受けます。日本では年が明けるまでに鏡餅やお飾りの準備をします。そして子供たちはクリスマスのプレゼントに続きお年玉がもらえる貴重なハーピータイムであります。「も~いくつ寝るとお正月」と歌いながら日ごとにお正月がくるのを心待ちにしているところも、ドイツのアドベントカレンダーを開けている子供たちと被ります。紅白を見ておせちを食べて、神社にお参りに行ったりしながら正月三が日をゆっくり過ごすところもドイツのクリスマスっぽいなと思います。

毎年お正月は子供たちと帰省し、日本にどっぷりつかっていたのですが今年はコロナのせいでそれが叶いませんでした。もみの木の残骸を見て物悲しい気持ちになったのは日本のみんなに会えなかった寂しさが故だったのかもしれません。

 

子供にとってお母さんのお腹の中が快適だった証拠

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしている10歳と16歳の男の子の保育士お母さんです。

今日は、子供のお腹にいた時の記憶について書きたいと思います。

 


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次男は家にいるのに寝袋で寝るのが大好きです。
そんな窮屈なところ、何がいいのかと思っていました。
ところが、偶然ネットで見つけた羊膜に包まれた赤ちゃんの写真を見たとき思いました。
そっくりだ!

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子供が丸まって寝たり、土下座したみたいにうつ伏せで寝るのも、お腹の中でやっていたポーズなのかもしれません。

子供にとってお母さんのお腹の中がいかに快適だったかがわかります。

赤ちゃんが泣き止まないときは抱っこして心臓の音を聞かしてあげると落ち着きます。お腹の中で聞いていた音だからです。

子供のお腹の中での記憶は、年齢と共にだんだん薄れてきます。
寂しいような悲しいような気持になりますが仕方ありませんね...。

 

by保育士 子供に読んでほしい本は本棚に置かないほうがいい理由

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしている16歳と10歳の男の子の保育士お母さんです。

今日は子供に読んでほしい本の置き場所について書きたいと思います。

 

 

子供が幼児のうちは親が絵本を読んであげますよね。子供は絵を見ながら知らない言葉や状況を想像し理解しようとします。読み聞かせは、言葉を覚えるだけでなく想像力を鍛えることにも一役買っているわけです。

 

子供が自分で字が読めるようになると親はずいぶん楽になります。しかし、本を読んであげるかわりに親には別の仕事があります。それは子供に読んでほしい本1,2冊を本棚ではなく、いつも子供がいるところ、ソファーや勉強机に置くことです。

 

家の中には楽しいことがたくさんあります。テレビを見たりやゲームをしていると、あっという間に時間が過ぎて本を読もうと思う暇がありません。

 

本棚にある本はいつの間にか飾りのようになって、なかなか手が伸びません。親が「本を読みなさい」と言ったところで、子供にとっては読みたくないのに読まされるほど苦痛なことはありません。

 

そこで自分のいつもいるところに本があると、なにげなく手に取ってばらぱらめくるんです。親にとってはしめしめという感じです。とっかかりが肝心で、少し読み始めると面白くなってどんどん読みたくなります。(←親のチョイス次第)シリーズ物だと次のを買ってほしいと言われるかもしれません。
子供が自分で手にとって自分の意思で開いた本は、意外に熱中することが多いです。

 

もちろん、親は子供に読んでほしい本、且つ子供が興味がある内容を選ぶ必要があります。そしてさりげなく1週間くらいで違う本に交換するのです。
子供は何も気づかずまた違う本を手に取っています。

 

我が家ではかなり効果がありました。本を読むことに抵抗がなくなったというかんじです。現在も継続中ですが、子供は毎週本が変わっていることに気づいていません。横から見ていて子供が本を開き始めるとだまって喜んでいます。

 

小学校高学年になると、性に関する絵本なんかもこの方法がおすすめです。質問されてもうまく答えられないことは、本にお任せしたほうが親としてはありがたいと思います。

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