外国暮らしの子供の「なんか変な日本語」にきびついてるって?
こんにちは。だいみにです。
ドイツで暮らしている10歳と16歳の男の子のお母さんです。
今日はドイツの学校に行っている次男から日常的に発せられる「なんか変な日本語」について書きたいと思います。
こちらもぜひ
次男は日本で生まれ、4、5、6歳はカナダでカナダの学校に通っていました。そして8、9、10歳の現在はドイツでドイツの学校に通っています。人生の半分以上を外国で暮らしている次男の日本語は「なんか変」なことが多くてびっくりします。
私 「晩御飯何しよかなー。好きなもの言ってみて。」
次男 「ぼくが一番好きなのは『はやしちゅうか』!」
ハヤシライスの中華バージョンか、もしくは「はやし中華」という中華料理屋さんの名前なのか...。と思いきや、あっさり「冷やし中華」でした。
長男の顔をまじまじ見て、
次男 「お兄ちゃん『にきびついてる』。」
にきびはごはんの友達だと勘違いしてるか。ごはんみたいに取れないからお兄ちゃんは悩んでいるんです!
次男 「おかーさん。『おちゃのはさいさい』ってなに?」
質問する時点ですでに間違ってました。「お茶の子さいさい」と言いたかったようです。
それにしても「お茶の子」って何なんでしょう。
調べてみるとお茶を飲むときのお菓子、茶菓子のことでした。「お茶の子さいさい」は茶菓子を食べるのと同じくらい簡単だということです。
次男が言った「お茶の葉さいさい」だとお茶の葉を食べることになります。それだと全然楽勝ではなくなりますね。
次男は学校では日本語を使わないため、次男の日本語はうろ覚えのことが多いです。
書いたら間違ってしまいますが、選択問題だと点が取れるかんじです。
しかし、課題山積みです…。
by保育士 自分の子とよその子を比べるのは無意味なこと
こんにちは。だいみにです。
16歳と10歳の男の子の保育士お母さんです。ドイツで暮らして3年になります。
保育士をしていると、親御さんから相談されることがあります。
「○○ちゃんはもうカタカナも書けるらしいんですが、うちの子はひらがなもまだ書けないんです。」
自分の子とよその子を比べてしまうことってありますよね。
でもそれってイライラするだけで、全然意味のないことなんです。
勉強でも習い事でも、始めるのは子供が小さければ小さいほどいいような気がしますが、実際はそうでもありません。
長男は年長さんから空手を始めました。(人並みに級は上がっていました)
小学校2年生になって、長男の友達が同じ道場に入門しました。彼は瞬く間に習得し、4年生になったときには長男と同じ級になりました。
ある程度の年齢になると、体だけでなく頭も使って習得するので、どんどん級が上がるというわけです。
次男は小学2年生からドイツの学校に通い始めました。それまで全くドイツ語を知らなかったのですが、小学4年生の今、授業にも問題なくついていっています。ドイツの子供たちが小さいころから習ってきたことを、次男は超マッハで取り込んでいっています。ある程度の年齢になると、物を習うためのノウハウが理解を助けるのです。
小学校低学年までは早く始めても遅く始めても結局は同じなんです。
小学校に通い始めると、ひらがなもカタカナも小学校の低学年でみんな書けるようになります。幼児の時から書けていた子も、書けていなかった子も同じレベルに達します。小学校までにやらなかったことを、小学校低学年でやり始めても問題なく取り返すことができます。ということは、幼児の段階で自分の子とよくできるよその子を比べることが全く無意味であることがわかります。
子供は兄弟とでさえ比べられることにストレスを感じます。興味があることはどんどんやらせてあげるといいですが、その時興味がないことを親のエゴで無理やりやらせても失うものはあっても得るものは何もありません。
差が出てくるのは、小学校高学年になってから。得意な子はさらに力をつけていきます。逆に興味がないのにやらされ続けている子は、まちがいなく辞めたいと言うでしょう。
小学校に通い始め学ぶ準備ができると、それ以降は子供は効率よく学ぶことができます。無理してひらがなやカタカナの練習や習い事をさせるより、幼児のうちは親子の読み聞かせやお話などにたっぷり時間を使ってあげるほうが、後々子供にとって役立つことが多いと思います。
子供は遊びを考える天才 雪遊びの応用編
こんにちは。だいみにです。
ドイツで暮らしている10歳と16歳の男の子の保育士ママです。
冬になって初めて雪が降ったとき、子供たちはうれしくて外に飛び出します。
雪合戦、ソリ遊び、雪だるま、かまくら作り、たのしいことがいっぱいです。
しかし、毎日毎日雪が降り続いたら...
いくら楽しい雪遊びも同じことばかりでは飽きてしまいます。
そこで今回は子供たちが考えた雪遊びの応用編をご紹介します。
これは私の家のベランダから撮った写真です。
左上に雪だるまがあるのですが、よく見てください。
逆さまなんです。見つけた時、ハハハーと思わず笑ってしまいました。
写真の右下にあるレンガのかまくらは次男と主人の作品です。
3時間くらいかけて作っていましたがまだ未完成です。大きな四角いタッパに雪を詰めてひとつひとつレンガを作り、積み上げています。
次男に「お母さん四角い大きな入れ物ちょうだい」と言われたので、どうするのかなと思っていたらこんなすごいものを作っていました。
これも時間をかけて作っていました。めっちゃ硬いです。
次男曰く、四角は手では作れないらしいです。何かで擦りながら作らないといけないから技術が必要だと。「誰でも作れるものではない」とちょっと職人気質な人のようなことを言っていました。
モンスターボールです。
上の雪玉に比べて大きめのボールです。直径15センチくらいあります。モンスターボールはこれくらいの大きさだと考えて作ったのでしょう。
きれいな球にするのは難しいらしいです。確かに子供の手で大きなきれいなボールを作るのは大変だと思います。
まだまだ発展しそうな雪遊び。雪が解けるまでに更なるおもしろいことに出会えるといいなと思います。
3年間日本のテレビを見ていない子供はこんなかんじ
こんにちは。だいみにです。
ドイツで3年暮らしています。
3年間日本のテレビを見ていない10歳の次男に質問されました。
「マツコとマツコ・デラックスって違う人?」
兄弟間の会話は何語?バイリンガル教育の落とし穴
こんにちは。だいみにです。
3年前からドイツで暮らしている16歳と10歳の男の子のお母さんです。
補習校の年長さんで担任をしています。
今日はバイリンガル教育について書きたいと思います。
長男はインターナショナルスクールで英語、次男はドイツの学校でドイツ語を使っています。現在はロックダウン中でオンライン授業。左の部屋から英語、右の部屋からはドイツ語が聞こえ、休み時間になると子供たちは「おなかすいたー」と日本語で飛び出してきます。
兄弟が違う第二言語を使っていることは、母語である日本語保持の観点からいうと好都合であると感じます。家では日本語を使うのがいちばん手っ取り早いからです。
外国で暮らしている親の多くは、子供に母語を使い続けてほしいと懇願しています。たくさんの子どもたちが補習校に通っていることからもそれが伺えます。しかし週1回、補習校に行っているからといって、日本語を保持できるわけではありません。
子供は1日の大半を学校で過ごします。そのため現地の言葉を使うことに慣れ、小さい頃は日本語を話していたとしても、次第に家でも現地語で話すようになってきます。言葉はコミュニケーションの道具であるため、使いやすい道具を選ぶのは当然なのです。
長男が11歳、次男が5歳の頃、私たちはカナダに住んでいました。家では日本語で話すというきまりを作っていたのですが、少しずつ英語が混ざりはじめ兄弟間でも英語で話し始めました。
もしずっとカナダに住んでいたとしたら....。
彼らの行く末を教えてくれた日本人の女性がいました。日本人家庭で育った彼女は、7歳の頃家族で日本からかカナダに移住しました。家族や兄弟間の会話が、成長するにつれ日本語から英語となり大人になると日本語が話せなくなっていたそうです。
そんな彼女の言った言葉が忘れられません。「わたしのアイデンティがどこにあるのかいつも悩んでいる。日本人なのに日本語が話せない自分は一体なに人なのか」
小学生以下の子供が母語を保持できるかどうかは、ある意味親次第であるように思います。家での会話をかたくなに日本語にし、子供の日本語の勉強をどんなことがあっても応援し続けない限り、子供のモチベーションを保つことは難しいことだと思います。
補習校で仕事をしていると、そんな親子の葛藤をいくつも目にしてきました。漢字に挫折し、そして諦めてしまった子供たちも...。
2言語を同時進行で習得することは一筋縄ではいきません。
だからと言って、カナダで出会った日本人女性のことを思うと、私は諦めるわけにはいきません。親として、日本人としてこれからも子供たちを応援し続けたいと思います。それが彼らの人生に役立つことだと信じているからです。
ドイツのインターナショナルスクールの英語(国語)って?②
こんにちは。だいみにです。ドイツで暮らしています。
16歳の長男はインターナショナルスクールに通っているので、英語は外国語ではなく国語として勉強します。倒置や比喩などの表現技法を習得し、現在は小説を書くという前代未聞の大仕事の最中です。
小説の最重要ポイントは隠喩だそうです。
こちらもぜひ。
隠喩を駆使しズバリその言葉を使わずに、読み手に雰囲気から読みとってもらえるような書き方をしなければなりません。
長男「憎しみの表情ってどんなの?」
私「苦虫を噛み潰したような顔っていうけど、苦虫ってなんやろ?」
長男「そんなんええから、舌を噛んで涙をこらえるってかんじ?」
私「舌嚙んだら死んでまう。涙こらえても血が出るわ。」
私「表情筋がどうなるとか教えて。」
「ちょっと憎しみの表情やってみて。」
次男がトライ。
次男の顔を観察し考察。
私「筋肉の様子はちょっとわからんけどシワが顔の真ん中に集まるかんじ。」
長男「ジェームスは顔の真ん中にシワを集めて... 憎しみ伝わる?」
私「ジェームスが変顔してるとしか思えん。」
結局グーグル先生に聞いてみることになりました。
戦力外の私に聞く必要があるんでしょうか?
時間の無駄だと思うのですが…
by保育士 家庭での親子関係で大切な3つのこと
こんにちは。だいみにです。
10歳と16歳の男の子の保育士ママです。
保育士をしていると、ときどき疲れ果てた親御さんに遭遇します。
「子供が家ではやりたい放題で困ります」
「子供が家では全然私の話を聞いてくれないんです」
「子供が家ではマイペースで私だけがいつも焦っています」
基本的に家は自由に過ごせる場所であってほしいのですが、だからといって野放しというわけにもいきません。
今回は家庭での親子関係で大切な3つのことを挙げてみます。
1、危険なことは大声で真剣に注意します
例えばこんなとき
・上の子が赤ちゃんの上に乗っかろうとする
・道を歩いていて、子供が繋いでいる手を振り払って走り出す
いつもとは違う大声を出して大変な事態だということを子供に知らせます。
子供は人生経験が未熟なため、次に何が起こるか想像できないことが多いのです。
事故が起こる前に、また二度と危ないことをしないために、子供が泣いても構わないので厳しい口調で話します。
2、絶対に子供を叩いてはいけません
親が子供を叩いていると、子供も親や友達を叩くようになります。
子供が危険なことをしたとしても、叩いてわからせることはできません。子供は叩かれたことしか記憶に残らないからです。
3、子供を親の思い通りにしようとしてはいけません
子供にも子供なりの好みややり方があります。親の考えと違うのは当たり前なのです。子供は親の思い通りにはなりません。
しかし時間がないときやどうしても何かをさせないといけない場合は、ちょっとトリッキーなテクニックを使って子供を動かしてみてください。
① 選択制にして子供に選ばせる
例えばこんなとき
・人参を食べてほしい
「大きいのと小さいのどっちがいい?」
・公園で帰る時間なのにもっと遊ぶと言って帰ってくれない
「今すぐ帰るのとあと3回滑り台すべってからとどっちがいい?」
自分で決めたと思わせることが大切です。
「どっもいやだ」と言われたときは、「じゃあお母さんが選んでいい?」と言うと選んでくれます。
② 競争にする
例えばこんなとき
・出発時間が迫っているので早く服を着てほしい
「お母さん(兄弟)とどっちがはやく着れるか競争だよ。よーいどん」
・おもちゃを片付けてほしい
「お母さん(兄弟)とどっちがはやく片付けられるか競争だよ。 よーいどん! (運動会の曲アカペラ)」
子供は誉められるのが大好きです。うまく誉めてあげられる場面を作って、こちらの要求を満たしてもらえると万々歳です。
子育て真っ最中のときは、子供に振り回される毎日がエンドレスであるかのように感じます。しかし子供は日々成長していきます。気づけばご飯もほとんどこぼさなくなり、朝の準備もひとりでできるようになっています。
いつか丸で描いたアンパンマンの絵が懐かしく思える時がきます。
子供が家でリラックスして過ごせるのは、親御さんの広い心のおかげです。
こちらもぜひ。