ドイツ暮らし保育士お母さんの気づき

ドイツで暮らしている2人の男の子のお母さん&保育士です。海外生活で起こる(かもしれない)ことや親子の会話をサクッと読める記事にしています。育児や保育に関すること、趣味の日本語研究と人間観察なども...

年明けから突然歩道に現れたクリスマスツリーの悲しげな残骸

こんにちは。だいみにです。

ドイツで暮らしています。

年が明けてから突然歩道に現れるもみの木。

始めて見た時はなんじゃこりゃと思いました。


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ドイツではクリスマスはみんなが楽しみにしている一大イベントです。Advent(クリスマス前4週間)には、子供たちはアドベントカレンダー(毎日ひとつずつ窓を開けていく、チョコやあめが入った箱型のカレンダー)を買ってもらい、クリスマスがくるのを今か今かと心待ちにしています。ドイツのクリスマスマーケットがとても有名なことからもわかりますが、ドイツではクリスマスにかける労力もお金も日本とはかけ離れています。

12月に子供たちはプレゼントが貰えるチャンスが2回もあります。12月6日は、聖ニコラウスの日。ニコラウスがミカンやチョコ、ピーナッツと小さなおもちゃが入った麻袋を持ってきてくれます。なんとニコラウスは小学校にも来てくれるんです。毎年子供たちはニコラウスから小さなプレゼントを貰うのをとても楽しみにしています。
そして12月24日のクリスマスイブには、今度はWeihnachtsmann(サンタクロース)がプレゼントを持ってきてくれます。

ほとんどの家庭では生のもみの木を買って、クリスマスツリーの飾りつけをします。どこかのショッピングモールかと思えるほど大きなクリスマスツリーを飾っているお家もあります。ベランダや庭に電飾を飾ってクリスマスムードを盛り上げているお家も見かけます。

ドイツは12月25日と26日は祝日です。クリスマス休暇中に多くの人は教会に行きます。そしてお家で家族と静かに過ごします。12月24日はスーパーなどのお店は14時で閉店となります。(ちなみに日曜日も祝日もお店はお休みです)14時で閉店なんて信じられなかったのですが、14時前にまだスーパーにいるとお店の人に「はやくして!もう閉めちゃうよ。」と言われました。クリスマスがいかにビックイベントであるか思い知らされました。

クリスマスが来るまで華やかに盛り上がっていた町も人も、クリスマスが終わるとあっという間に日常の雰囲気に戻ります。そして年が明けるともみの木も飾りが外され、歩道に積み上げられるというわけです。最終的に回収車がやってきて、それもなくなってただ寒い冬だけがそのままといった感じです。

ドイツのクリスマスは日本のお正月と似た印象を受けます。日本では年が明けるまでに鏡餅やお飾りの準備をします。そして子供たちはクリスマスのプレゼントに続きお年玉がもらえる貴重なハーピータイムであります。「も~いくつ寝るとお正月」と歌いながら日ごとにお正月がくるのを心待ちにしているところも、ドイツのアドベントカレンダーを開けている子供たちと被ります。紅白を見ておせちを食べて、神社にお参りに行ったりしながら正月三が日をゆっくり過ごすところもドイツのクリスマスっぽいなと思います。

毎年お正月は子供たちと帰省し、日本にどっぷりつかっていたのですが今年はコロナのせいでそれが叶いませんでした。もみの木の残骸を見て物悲しい気持ちになったのは日本のみんなに会えなかった寂しさが故だったのかもしれません。